OCNモバイルONE安い理由1:店舗を持たずコスト削減

ドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯電話会社は、全国への通信網の設置や、独自のサービスと端末を開発、サポート窓口となるショップの全国展開など手厚いサービスを提供していますが、仮想移動体通信事業者(MVNO)であるOCNモバイルONEは通信網をドコモから借り、本当に必要なサービスに絞ることでコストを抑えています。

OCNモバイルONEは即日契約できる店舗が全国の家電量販店にありますが、サービスをサポートする専門の窓口店舗はありませんの。サービスの提供を主にオンラインに集中させており、店舗運営をするための様々なコストをカットすることができるので、提供するサービスの価格を低く押させることができます。

直接サポートできる窓口がなくサポートが手薄にみえがちですが、OCNモバイルONE公式Webサイトにはよくある疑問を解決するためのQ&Aや、SIMやスマホについての解説ページが豊富に用意されています。

Webサイト上からチャット形式で相談も可能となっており、すぐに知りたいことを手軽に聞くことができます。

また、1度、契約してしまえば、携帯電話会社の店舗に行く機会というのはほとんどありません。専門の店舗がないことをマイナスに感じることは殆どありません。

OCNモバイルONE安い理由2:回線を持たずコスト削減

OCNモバイルONEを提供するNTTコミュニケーションズ株式会社では、自前の回線を使用しておりません。NTTコミュニケーションズ株式会社の親会社ドコモからまとめて回線を借りて通信サービスを販売しています。

これは、すでにある回線を借りるため、初期投資がかからないメリットがあります。さらに、まとめて回線を借りる分、各個人が大手キャリアから1回線ずつ回線契約をするよりも一回線あたりの単価が下がることになります。

そうした理由からドコモよりも圧倒的に安い料金で利用することができます。

安いからといってOCNモバイルONEのエリアが狭いわけではありません。エリアに関しては回線を貸し出すドコモとまったく同じです。

OCNモバイルONE安い理由3:さまざまな経費削減

ドコモなどのキャリアは、業界をの先駆けとして最新技術や高品質なサービスを提供することに力を入れています。

通信速度が速く安定した回線の提供、新機種の開発、基地局を増やして電波が届くエリアを拡大するなど様々なことに多額の投資をしています。

スマホの新しい機種を開発するには最新技術の研究・開発が必要です。開発費以外にも、実際の製品にするためには生産コストが必要です。

OCNモバイルONEは、スマホメーカーが開発したSIMフリー端末をそのまま販売することで開発費を抑えています。

OCNモバイルONEは、ドコモが投資しているものにできるだけ費用をかけない工夫をしています。回線をレンタルしたり、自社で新機種の開発を行わなかったりして経費を削減しています。

ガラケーの時代は携帯電話端末の開発は携帯電話会社のサービス開発と表裏一体でしたが、スマートフォンの時代になり、コモディティ化していく端末を活用する選択肢が、低価格というOCNモバイルONEの戦略を支えているといえます。

OCNモバイルONE安い理由4:インターネットでの販売が中心

OCNモバイルONEは主にインターネットを中心に販売されています。

申し込みも公式オンライン経由が中心で、OCNモバイルONE専門の実店舗を設けていないので、テナント料や店舗運営のための費用がかからず、販売員も必要としないため、販売・営業に関わる費用もかかりません。

OCNモバイルONEはWebで集客をしたり、契約をWebで行ったりという「通販型」のスタイルとなっています。これは営業コストを下げるという点で非常に効果的です。

OCNモバイルONEの店舗はあっても、それは契約のみが行えるもので家電量販店の一角にすぎません。スマホの使い方が分からない利用者を助ける拠点や、料金プランの変更といった手続きや端末故障時の相談窓口としての機能をもつ店舗は存在しません。

また、OCNモバイルONEのサービスは比較的シンプルです。「キャリアメールのような自前のメールアドレスがない」「メールのセキュリティ設定がない」「対面窓口がない、または少ない」など、ドコモにあってOCNモバイルONEにないサービスがあります。

従って、サービスの開発・保守を行うエンジニアや、店舗スタッフといった人件費はここでも少なくなります。